パラテコンドー 太田渉子選手が語る東京2020大会への期待「勝つ喜びを応援してくれる人たちと分かち合いたい」 

「蹴り方を見直したい」と話してくれた太田選手(左)
「蹴り方を見直したい」と話してくれた太田選手(左)「蹴り方を見直したい」と話してくれた太田選手(左)

クロスカントリースキーやバイアスロンでパラリンピックに3大会連続出場し、メダルを獲得するなどトップ選手として活躍した後2016年にパラテコンドーに転向した太田渉子選手。2019年9月28日(土)、東京2020組織委員会主催のテストイベント「READY STEADY TOKYO-パラリンピックテコンドー」に出場し、パラテコンドー転向のきっかけや、東京2020パラリンピックへの意気込みなどを語ってくれました。

試合終了後、太田選手は「今日の大会は予選から準々決勝、準決勝までの間隔が長いので、体が冷えてしまったり、食事の摂り方を注意するなど、調整面で難しかったです。とにかく気持ちを切らさないようにしました。今日やってみて、手応えはあったのですが勝つことができなかったので蹴り方を見直したいと思います。」と課題を話してくれました。

冬季競技の経験が今でも生かされているそうです
冬季競技の経験が今でも生かされているそうです冬季競技の経験が今でも生かされているそうです

はじめは「すいません」て言いながら蹴っていました(笑)

-パラテコンドーを始めたきっかけは何だったのですか?

パラリンピックが東京で開かれることが決まって、ホストカントリーの1人として何かしらの形で参加して大会を盛り上げたいなという思いがありました。ですから最初は選手として出場するつもりは無かったのですが、スキー引退後にパラスポーツの普及啓発活動をしている中で、シドニー2000大会銅メダリストの岡本依子さんを紹介してもらったことをきっかけにパラテコンドーを始めて、東京2020パラリンピックを目指しました。

テコンドーを始めたときは、「足がそんなに高く上がるのかな」とか「自分にできるのかな」っていう不安がありました。実際に人を蹴られなかったですし、「すいません」て言いながら蹴っていました(笑)。私は格闘技の経験が無くて、練習でミットを蹴るのと試合で人を蹴るというのは全く違うように感じましたし、人が相手だとどこかでブレーキをかけてしまってどうしても蹴りが弱くなってしまうところがあるので、競技スポーツだ、と割り切っていく必要がありました。

スキーをやっていたときは屋外の競技だったので自然条件で雪質や風向きなどが相手でしたが、テコンドーは対人競技なので戦う相手が違うことが大きいですね。競技は違っても、スキーをしていた時も会社員をやりながら競技をしていたので、当時からの経験が、自分の中でオン・オフを切り替えながらやれているところや合宿での生活に今でも生かされていると思います。

試合に臨む太田選手
試合に臨む太田選手試合に臨む太田選手

勝つ喜びを応援してくれる人たちと分かち合いたい

-東京2020パラリンピックは地元開催です。太田選手にとって地元でのパラリンピック開催はどんな意義がありますか?

東京2020パラリンピックは出場するだけではなくて、一つでも勝ち上がって勝つ喜びを応援してくれる人たちと分かち合いたいと思っています。

先日千葉で別の大会があって、地元の小学生が1,000人ぐらい来てくれてすごく盛り上がりました。日本人だけじゃなく海外の選手にも大きな声援を送っていて、スポーツは国を越えるんだなって改めて思いました。パラリンピックを通してパラスポーツを理解してもらえますし、障がいへの理解も深まるのではないかと思っています。会場へのルートや競技会場自体のアクセシビリティが整いつつあるので、スポーツを通して共生社会に向かっていけばいいなと思います。

ただ、スキーをやっていたときは、海外に遠征に行ったら地元の人に「大会に出るの?がんばってね!」と声をかけられることが多かったのですが、日本だとまだそういったことが無くて。日本人はシャイな部分もあると思いますが、たくさん交流してもらいたいなと思います。

パラリンピックまで1年を切りましたが、私はまだテコンドーを始めて1年9カ月なので、伸びしろしかないと思っています!選手としていいパフォーマンスをしたいということはもちろんですが、ボランティアなどの方たちがいないと大会が成り立たないので、選手だけでなく観客の方やボランティアのみなさんにも来てよかったな、と思ってもらえる大会にしたいと思います。

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