生まれ育った場所が東京2020大会の開催地 サーフィン大原洋人選手が目指すこと

サーフィンが行われる一宮町出身の大原洋人選手
サーフィンが行われる一宮町出身の大原洋人選手サーフィンが行われる一宮町出身の大原洋人選手

自分が生まれ育った街で、オリンピックが開催される。ましてや自らが幼少期から親しんできた場所が会場となり、自身の競技で大会に出場できる確率はかなり低いものでしょう。ただ、東京2020オリンピックで新競技として実施されるサーフィンで出場を目指す大原洋人選手は、その幸運をつかめるかもしれません。サーフィンが行われるのは千葉県長生郡一宮町にある釣ヶ崎サーフィンビーチ。一宮町はサーフィンの町と知られ、大原選手は幼いころからここの波とたわむれてきました。そのため7月18日から行われていた東京2020大会に向けてのテストイベント「READY STEADY TOKYOーサーフィン」(公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会主催)で波に乗っても、「特に何も思わなかったというか、今日はこういう波なんだなという感じでした」と笑います。

幼いころから釣ヶ崎の波に慣れ親しんできました
幼いころから釣ヶ崎の波に慣れ親しんできました幼いころから釣ヶ崎の波に慣れ親しんできました
地元が会場となっているだけあって、東京2020オリンピックへの思いは強いものがあります
地元が会場となっているだけあって、東京2020オリンピックへの思いは強いものがあります地元が会場となっているだけあって、東京2020オリンピックへの思いは強いものがあります

地元が会場となっているだけあって、東京2020大会に出場したいという気持ちはもちろん強いものがあります。しかし、日本の男子サーフィン界は世界最高峰のツアーで活躍する五十嵐カノア選手を筆頭に、有力選手がひしめき合い、出場権争いは熾烈を極めています。現在22歳の大原選手も、18歳時に最高グレードの米国の大会USオープンで日本人選手として初の優勝を飾るなど実績を残していますが、東京2020オリンピックへの道は平坦ではありません。そのため「今はまず日本代表に入れるようにトレーニングを積んでいます。そして代表になれたら東京2020オリンピックに向けて一段と力をつぎ込んでやっていきたいと思います」と、大会に向けての思いを語っていました。

有力選手がひしめく日本の男子サーフィン界。出場権争いは熾烈を極めていきそうです
有力選手がひしめく日本の男子サーフィン界。出場権争いは熾烈を極めていきそうです有力選手がひしめく日本の男子サーフィン界。出場権争いは熾烈を極めていきそうです

そうした過酷な戦いを勝ち抜くために、問われてくるのは精神面の強さです。大原選手はそれを強化するために日ごろ、どんなことを意識しているのでしょうか。

「とにかく質の高い練習をすることに注力しています。そこで自信がつけば、どれだけ追い込まれようと、自分はこういうことをしてきたからとピンチのときでも平常心でいられる。そうすれば余裕を持って良い波を待てるし、その波に乗ったときにいつもと同じようにサーフィンができるかなと思っています」

サーフィンという競技においては、波の見極めが重要になります。良い波に乗れるか乗れないかで勝敗の行方が変わってきます。大原選手は、自身の出番の1時間ほど前から、その海の波を見続けて、どこに一番良い波が来ているのか、どの波に乗るべきかを判断してから海に入ることにしているそうです。それが勝つための戦略にもなると言います。

「そしてその良い波に乗ってどういうことをすれば、高い得点をジャッジがつけてくれるのか、もし良い波に乗れなかった場合は、なるべく良さそうな波に乗るなど作戦を変えたりしています」

大原選手が語るサーフィンの魅力とは!?
大原選手が語るサーフィンの魅力とは!?大原選手が語るサーフィンの魅力とは!?

同じ試合に出場してるライバルたちだけではなく、波という人間ではコントロールできない自然とも戦うサーフィン。そんな競技の魅力を大原選手に聞いてみました。

「一番は自然に触れられることですかね。生活する中で人間はみんな自然に触れていると思いますが、海に入るときはまた新たな自然に触れる感覚になると思います。その中でサーフィンをして、波の力だけでサーフボードに立って乗るという感覚は生活しているとなかなか感じることはありません。サーフィンをやっている人にしか分からない自然との一体感が魅力だと思います」

サーフィンに魅せられし地元期待の22歳。その未来は大海原のように広がっています。

サーフィン競技について

競技としてのサーフィンは、波を乗りこなすライディングテクニックをジャッジが採点し、勝敗が決まっていく。いかに難易度が高く創造的な技を繰り出すか、スピードがあってダイナミックかなどが評価される。選手は定められた時間内に10本前後のライディングを行い、高い2本の合計点によって得点が決まる。競技は男女20人ずつの選手で行われる。

競技紹介

会場紹介