「自分のサーフィンとは楽しんで波に乗ること」 17歳のホープ・松田詩野選手が見据える東京2020大会への道

日本女子サーフィン界のホープ・松田詩野選手
日本女子サーフィン界のホープ・松田詩野選手日本女子サーフィン界のホープ・松田詩野選手

「緊張やプレッシャーも少しはあるんですけれど、自分のサーフィンをすることを楽しんでいます」

日本代表として世界を舞台に戦うことについて問うと、女子サーフィン界のホープ・松田詩野選手はそうはにかみました。2002年8月13日生まれの17歳。5月上旬の国内大会のジャパンオープンでジュニア世代ながらウィメンの選手を破って優勝し、9月に宮崎で行われる世界大会への出場権を獲得しました。日本女子サーフィン界のトップに躍り出たことで、東京2020オリンピックへの出場も現実味を帯びてきています。

東京2020オリンピックへの出場も現実味を帯びています
東京2020オリンピックへの出場も現実味を帯びています東京2020オリンピックへの出場も現実味を帯びています

話を聞いたのは7月18日から東京2020大会に向けて開催されたテストイベント「READY STEADY TOKYOーサーフィン」(公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会主催)のとき。東京2020オリンピックの本番会場となる千葉県長生郡一宮町の釣ヶ崎海岸サーフィンビーチで練習することもあるそうですが、このテストイベントでは「普通の試合と違って、オリンピックを意識しながら、試合に入る前の動きなどをイメージして競技に臨みました」と言います。

競技で結果を残すためには、いかに良い波に乗るかがポイントになります
競技で結果を残すためには、いかに良い波に乗るかがポイントになります競技で結果を残すためには、いかに良い波に乗るかがポイントになります

サーフィンという競技で良い結果を残すためには、いかに良い波に乗るかがポイントになります。同じ波は2つとない中で、松田選手は「練習から良い波を見分ける努力をしています」と話します。もちろん良い波に乗れれば勝てるというわけではありません。松田選手は「サーフィンのうまさも大事だとは思いますが、試合運びやメンタル面も大切です」と、勝利するための重要な要素を挙げていました。

「私は勝ちを意識しすぎると体が硬くなってしまうので、あまり結果を意識せず、自分のサーフィンをすることを心掛けています。私にとって自分のサーフィンとは楽しんで波に乗ること。試合を重ねるごとに試合運びやメンタル面でも学ぶことが多いので、そこの良い部分だけを取って、ポジティブに考えてやっていくようにしています」

「あまり結果を意識せず、自分のサーフィンをすることを心掛けています」と語る松田選手
「あまり結果を意識せず、自分のサーフィンをすることを心掛けています」と語る松田選手「あまり結果を意識せず、自分のサーフィンをすることを心掛けています」と語る松田選手

実際に楽しんでサーフィンをできたときは結果も付いてきているようで、今後も続く熾烈な代表権争いを勝ち抜いていくためには、それがキーとなっていきそうです。

17歳の新星はまた、自らの強みと弱みをしっかりと認識していました。

「厳しい状況の中でも落ち着いて試合に臨めているので、そういう冷静さを持っているところ強みかなと思います。逆に弱みは、負けてしまうときに共通しているのですが、試合運びを考えずに海に入ってしまうことがあるんです。なので、さまざまな状況に対応できるように、きちんと試合構成をイメージしながら入っていくようにしていくことが課題です」

時折り見せる笑顔はまだあどけない。それでも言葉には確かな意志が込められています。東京2020大会まであと1年。「サーフィンは東京2020大会から始まる新競技ですし、出場したい気持ちがすごく強いです」。ウィメンや同世代の選手含めてライバルは多いですが、その思いを実現すべく、松田選手は戦いを続けていきます。

東京2020オリンピックに向けての挑戦はまだまだ続きます
東京2020オリンピックに向けての挑戦はまだまだ続きます東京2020オリンピックに向けての挑戦はまだまだ続きます

サーフィン競技について

競技としてのサーフィンは、波を乗りこなすライディングテクニックをジャッジが採点し、勝敗が決まっていく。いかに難易度が高く創造的な技を繰り出すか、スピードがあってダイナミックかなどが評価される。選手は定められた時間内に10本前後のライディングを行い、高い2本の合計点によって得点が決まる。競技は男女20人ずつの選手で行われる。

競技紹介

会場紹介